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水性木版画AIR(アーティスト・イン・レジデンス)の再起動を目指して!

アートを広めたい
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水性木版画AIR(アーティスト・イン・レジデンス)の再起動を目指して!

コラボチャレンジは、目標金額の達成可否に関わらず決済が行われます。

このチャレンジについて

水性木版画AIRの再起動を目指して!

いろどりの美しい柔らかい表現が特徴の日本で発達した水性木版画。

浮世絵や新版画が日本国内のみならず海外でも有名になり、その技法を学びたいという海外のアーティストが昔から少なからずいましたが、近年環境問題に対する意識の高まりとともに、木、和紙、水彩絵具など環境や身体に優しい材料を使っていることでも、海外から高い関心が持たれています。

国際木版画ラボラトリー(MI-LAB=International Mokuhanga Innovation Laboratory)は、1997年から海外のアーティスト向けのアーティスト・イン・レジデンス(AIR) を運営して、これまで水性木版画の技法や道具・材料を紹介し、国内外で大きなネットワークを作ってきました。しかしCOVID-19の影響で2020年、2021年と二年続けてAIRの開催を断念せざるを得ませんでした。
現在、国境を越える人の移動が制限されていますが、今後ワクチンの接種が進み人の移動が緩和されることが期待されます。
海外のアーティストに水性木版画を学び、作品制作ができるAIRの再起動の準備を進めています。






コラボレーションで困難を乗越える


COVID-19の影響を受けるようになって、MI-LABでは活動の重心を海外のアーティストの受け入れから国内での活動にシフトしました。
インストラクターとスタッフによるグループ展の開催とアーティストトークのライブ発信、MI-LAB AIRのベーシックプログラムでの教授法を基にした技法書の出版、かねてから協力関係にあった道具・画材の生産者とのコラボレーションなどを行っています。
技法書を電子書籍にしたため、作業工程を説明するビデオ収録や、電子書籍のレイアウトと出版に係る手続きなど、デジタル化にチャレンジし、様々な経験や知識を得る機会となりました。







COVID-19は、彫刻刀や和紙・絵具などの道具・材料を生産しているメーカーや産地、流通にも大きく影響しました。
そこで、これまでM-LABの活動を支えていただいた各社と協力し、アーティストと産地・メーカーの対話の活性化を目的とした「2021夏の木版画フェア」を開催しました。
コロナ前から始まっていた木版画用の和紙の開発や、パンデミックの影響で今年に延びた発色に優れた不透明水彩絵具のプロモーションに、MI-LABに関係するアーティストが協力する機会を得て、今後も継続可能な仕組みを作り、対話を進めて相互理解を深めた結果、新しい道具・画材の販売促進と使用感をリサーチするためのイベントとして公募展、ワークショップ、展示販売会の3部門からなる木版画フェアを開催する運びとなりました。







公募展では、メーカーが提供する新製品の和紙と絵具を使って新作を制作できる木版画家を公募し、入選作家15人による新作29点の展示を実施しました。
同じ画材、同じ技法で制作したのに実に多様な作品が集まり、水性木版画の現代美術における可能性の大きさが実感できる展覧会になりました。
さらに、会期中に企画したアーティストと和紙の伝統工芸士の懇談会では活発な意見・情報交換が行われ、使う側と作り手の対話を実現できました。今後一層の交流が期待されます。






ワークショップは、公募展で使用した画材を使い、メーカーとM-LABのインストラクターの指導で実施しました。
募集開始当初から問い合わせが多く、直前に発出された緊急事態宣言によるキャンセルの心配をよそに、熱心な愛好家の方々や美大生に参加していただき、8回のワークショップを大好評のうちに終えることができました。
道具・材料の展示販売会では、プロのアーティストや愛好家の方々が、専門家のアドバイスをブースで受けたり、いつもとは違う道具・材料に挑戦したりする機会を提供することができました。


新たな学びのコミュニティを!


COVID-19で事業の機会が失われたり、売り上げの減少に苦しんだりと大変な日々を経験しましたが、その中で水性木版画に係る様々な人たちの相互協力により困難を乗り越えた先の新たな展望を切り開く協同作業が始まりました。
海外で同じような苦しい経験をしているアーティストの皆さんが、次に日本を訪れる時にはより充実した水性木版画の学びのコミュニティを用意しています。


現代美術から古典籍まで


MI-LABでは現代美術のアーティストに水性木版画の制作機会を提供すると共に、1300年前に遡る日本の印刷文化、出版文化に触れて、文字と絵の織成す文化的な特徴を学ぶことが出来ます。





Upper Advance Programでは、巻物・屏風・掛軸・折本などの表装(HYOSO)を学び、アーティストブックに活かすことが出来ます。
これは日本文化に通底する修復を前提とした合理的で継続性の高い考え方を、HYOSOで使う材料、技法を通じて学ぶ機会になります。最近よく聞くサステナビリティーに合致するものです。