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40年の歴史を持つ米国大学留学奨学制度を未来へ引き継ぎ、さらなる日米の架け橋に!

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40年の歴史を持つ米国大学留学奨学制度を未来へ引き継ぎ、さらなる日米の架け橋に!

奨学生が渡米しています!【奨学生紹介①】

今年度第39期の奨学生たちが、続々と渡米しております。今回より、奨学生の紹介をしていきたいと思います。

まずは、吉川慶彦(きちかわ・よしひこ)君です。

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 この度、小山八郎記念奨学制度第39期奨学生に選んでいただきました、吉川慶彦と申します。東京大学の3年次に属し、文学部にて西洋古典学を学んでいます。まず簡単に自己紹介をさせていただきます。
 出身は関西(大阪・奈良)で、中学・高校と神戸の灘校に通っていました。高校2年の夏、USHSDという日米の高校生交流プログラムに参加し、私の人生は変わります。初めて一人で上京し、日本全国から、そして海を越えたアメリカからの高校生と行った共同生活は、たった13日間という短い時間でしたが、狭かった自分の世界を劇的に広げました。また、中高を通して生徒会活動に精を出し、最後には生徒会長として、国内外の高校との交流活動の実現に取り組みました。
 大学は、より活発でより優秀な学生の集まる場に身を置きたいと考え、東京大学文科一類に入学しました。新しい環境を最大限に活かし、米国・ハーバード大学と10日間の短期交換留学を行うHCAP (Harvard College in Asia Program)に従事し、ゲストとホストを体験しました。2年生の夏に、イギリスで行われたTOPS (Tokyo Oxford Programme of Summer)に参加したことがきっかけで、文学部・西洋古典学科への進学を決定し、続けて留学を決意します。小山奨学生としてイリノイ大学への留学を認めていただいた現在は、西洋古典学の勉強や留学の準備を進める傍ら、同時期に留学する学生で集まり、日本や国際情勢について学ぶ事前勉強会を主催しています。

 さて、ここまで長々と思い出語りをしてきましたが、これら全ての経験が今の自分を形作り、そして留学へと繋がるように感じます。そこで次はこの留学の目標を話します。
 私の留学の目標はズバリ「世界を舞台に活躍する人になる」です。
 「世界を舞台に活躍する」とは何でしょうか。私は、多くが法学部へ進学する文科一類というコースから、文学部・西洋古典学への進学を決めました。法学が日本国内の統治に有効な学問であるのに対し、西洋古典学は世界的な学問です。欧米では、古典学を学部時代に学んだ学生が、その後職業教育を経て弁護士や官僚、政治家になります。この西洋古典学を、生徒間の競争と豊富なリソースのある「西洋で」それを学修したい。これが一つの目標になりました。それは「世界で活躍する」ための精神的な基盤となるでしょう。
 もう一つ、留学を志望する大きな理由は、「異質な他者との交流」があります。同質性が最重要視される日本においてはなかなか経験しづらい、多様なバックグラウンドをもった人との交流を通じて、翻って「日本」や「自分」というものを確立させることが、「世界で活動する」ことの必須条件だと私は考えるからです。この「異質な他者との交流」のためには何が必要か。それを私は、灘校時代に務めた生徒会長の経験から学んだと思います。批判や無関心という壁に阻まれる中で、何とか仕事をこなしていく中で、私は、自分の考えをまとめ、明確に真摯に伝え、生徒や教職員とコミュニケーションを取りました。ここで学んだ「コミュニケーションの大切さ」、これが異質な他者との交流においても大事だと思います。留学によって、高校時代に獲得したこの「武器」に更に磨きをかけ、言語も文化も超えて通用するレベルに高めます。
 改めて、「世界を舞台に活動する」とは何でしょうか。それは、決して日本を顧みないということではないと思います。留学予定者を集め、日本について理解を深めるべく事前勉強会を主催する私は、やはり「日本に貢献したい」という思いがあります。あくまで日本人としてのアイデンティティは持ちながら、世界を舞台に、世界のエリートと渡り合い、その「後ろ姿」であとに続く日本人を元気にさせられるような、そんな存在になりたいと考えます。
 「世界を舞台に活動する」とは文字にすると空虚な言葉です。イリノイ大学で世界中から集まった学生と切磋琢磨し、「世界を舞台に活動する」ことのほんとうの意味を知り、具体的なイメージを描き、そして覚悟を決める。それを今回の留学を通して達成します。

 最後に、この度奨学生として渡米するにあたり、日本文化を発信する「草の根の大使」としての役割も仰せつかった為、それに対する自分の考えを書きます。私には、茶道や華道といった所謂日本文化の造詣はありません(強いて言うなら最近歌舞伎を観に行くようになりましたが)。しかし、私には、今まで大小様々な企画を立て、実行してきた経験があります。そして、現在日本について勉強する中で、先の震災で被災した地域へ訪問し、現地で住んだり働いたりする人々から受け取った思いがあります。そこで、こうした今までの経験を活かし、震災や復興も含めた「日本のいま」を伝えるイベントを、イリノイ大学で留学中に開催したいと思います。他の奨学生や留学中の日本人と協力して、盛大に開催したいと思います。
 この度は、皆様の多大なるご支援のおかげで大きなチャンスをいただくことができました。それをしっかりと掴み、目標を達成してきたいと思います。若輩者ですが、どうぞよろしくお願いします。

小山八郎記念奨学制度第39期生
東京大学文学部西洋古典学専修3年
吉川慶彦(きちかわよしひこ)