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40年の歴史を持つ米国大学留学奨学制度を未来へ引き継ぎ、さらなる日米の架け橋に!

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40年の歴史を持つ米国大学留学奨学制度を未来へ引き継ぎ、さらなる日米の架け橋に!

「留学と就職」〜シリーズその(2):中沢亮太氏(2013年度奨学生)〜

写真:サンパウロ大学工学部訪問中の中沢亮太氏(向かって左)とJIC副会長の古市昌一氏

第38期小山八郎記念奨学生の中沢亮太と申します。現在、オンライン英会話のレアジョブというベンチャー企業で、ブラジル展開事業を担当しています。私は、大学3年次の2013~2014年に小山八郎記念奨学生度でイリノイ大学留学、2015年春に日本の大学を卒業し、今春に社会人2年目を迎えました。

もともと私は、ブラジルとは何の縁もゆかりもなく、現地語のポルトガル語を話すことも全くできませんでした。そんな中、事業立ち上げをミッションに、社会人1年目からいきなり単身サンパウロで働くという無茶苦茶な?、でも刺激的な体験をしています。今回は、私のブラジル体験を少しお伝えするとともに、ブラジルでの仕事において留学経験で役立ったこともご紹介できればと思っています。


イリノイ大学留学後、ブラジルで働くことになった経緯


同期奨学生の織田君が「留学と就職活動について」という前回の記事で、留学経験がキャリア選択の幅を広げたという話をしていますが、私自身も留学の影響を大きく受けました。留学をしていなかったら、現在のような仕事にはついていなかったと思います。私は1年間の留学生活を通じて、イリノイ大学の強みとする Entrepreneurship (PayPalやNetscapeなど数々の世界的IT企業を輩出)や、理念として掲げているDiversity (全米でも有数の留学生受入数)、そして周りの面白く野心的な学生たちからの刺激を受け、「将来は事業を立ち上げ、日本だけでなく世界を良くしていきたい」という思いが強くなっていきました。

留学から帰国直後は、チャンスを追い求めて、インドネシアやミャンマーなど東南アジアのITスタートアップで事業立ち上げに携わったり、友人と一緒に起業の計画を立てたりしていましたが、どれも決め手がなく進路について悩んでいました。そんな中、以前インターンをしていたレアジョブの社長・副社長から「今度ブラジルに展開予定なんだけど、中沢君やってみない?」という話を頂きました。正直ブラジルについて何も知りませんでしたし、それまでブラジルで働くことを考えたこともなかったのですが、話を聞いて事業の可能性を感じましたしワクワクだけはしました。いつも「迷ったら自分の気持ちがワクワクする方に飛び込む」と決めているので、二つ返事で承諾しブラジル展開事業を担当することになりました。

ブラジルで何をやっているのか?


当社は「従来の通学制スクールの数十分の1の価格で、フィリピン人の先生がオンラインで生徒に英会話を教える」というサービスを日本人向けに提供しているのですが、そのサービスをブラジル人で英語を学びたい方々に向けても横展開しようとしています。つまり、「フィリピン人の先生が、オンラインでブラジル人の生徒に英会話を教える」というサービスです。

私は、ブラジル展開事業の立ち上げ・軌道に乗せることをミッションに、ブラジル・日本・フィリピンの3か国を行き来しながら、マーケティング・PR・採用・営業・日本フィリピンチームとの調整など、立ち上げに係る様々な業務を行っています。

まだサービス提供を開始したばかりですが、早速様々な現地メディアに取り上げられるなどして、順調な滑り出しを見せています。ブラジルには2億人の人口がいるものの、英語を話せる人はほんの僅かです。かつ、英語を話せると収入が2倍~3倍、場合によっては数倍になることも珍しくないため、英語学習マーケットは大きく、ニーズも強いです。現在、未曽有の不景気がブラジルを襲っておりますが、このタイミングにこそ、格安で高品質な英語学習サービスを武器に、ブラジルの方々の役に立ちたいと考えています。

現地の大手メディアに掲載された記事が「こんなに安く英語を学習できるのか!」と、ソーシャルメディア上で大きな話題となりました

ブラジルで日本人として働いていて感じること



日本人としてブラジルで働いていて一番に感じることは、先人の日本人移民たち・現地の日系人たちのおかげで、住みやすく働きやすいということです。(複雑な税制や、不景気、政府の汚職などは別として)

ブラジルには長年に渡り多数の日本人が移民し、現在は約160万人の日系人がいます。これは海外で最大の日系人コミュニティとのことです。勤勉な日本人移民たちがブラジル社会に及ぼした影響は大きく、農業の生産性を向上させてブラジル人の食生活を改善してきたり、政界・経済界・文化界でも活躍してブラジル社会発展の礎を築くなど、ブラジル全体の1%に満たない人口にもかかわらず大きな存在感を放っています。

そんな先人たちのおかげで、日本人に対しては基本的にポジティブな印象をもっているブラジル人が多いですし、ビジネスパートナーとしても日系ブラジル人の方々が現地ブラジル人との架け橋となってくれることが多いので、地球の反対側ではありつつも、心地よく仕事をすることができています。

日本街リベルダージ(Wikipediaより)。看板には日本語が溢れ、鳥居や提灯などが並び、日本よりも日本らしい風景です。

留学経験で役に立ったこと



留学経験から現在役に立っていることは沢山あるのですが、ここでは2つだけ挙げたいと思います。異文化の受容、留学時の繋がりです。

「異文化の受容」に関して、私がブラジルという全く異質な文化を持つ国で楽しみながら働けているのは留学時の経験によるものが大きいと考えています。ブラジルも、アメリカ同様に世界中からの移民で成り立っており、白人・黒人・現地人・アジア人など、あらゆる人種・民族で構成されています。ジョークなのか事実なのか「見た目では誰もがブラジル人になり得るので、ブラックマーケットではブラジル国籍のパスポートが最も高値で取引されている」という話もあるほどです。このような多様性と、ブラジル人特有の気ままさから、ビジネス・プライベート両方でブラジル人と日本人とでは相容れない面が多々あり、メンタル的に病んでしまう日本人の方も少なくありません。ただ、私はイリノイで学んだDiversityの重要さと「郷に入りては郷に従え」の精神などで、毎日楽しく充実した日々を過ごせています。

「留学時の繋がり」に関して、Facebook等で繋がっている世界中の友人たちと遠くにいながらも日々切磋琢磨できていることは大きな財産です。日々刺激を受けています。また、留学時のブラジル人の友人たちがビジネス上で役立ちそうなネットワークを紹介してくれたり、Japan Illini Clubの方々からも、留学時だけではなく留学後も様々な支援をして頂いております。昨年11月にはJapan Illini Club副会長の古市先生がサンパウロを訪問した際、現地のトップ大学、サンパウロ大学の教授を紹介して頂きました。

日本大学教授・Japan Illini Club副会長の古市先生、サンパウロ大学Zuffo教授とサンパウロ大学にて。工学部ラボを一緒に見学させて頂きました。

以上、ブラジル体験記でした!

留学は、その機会をきちんと活用できる人であれば、その後の人生を実り豊かなものにしてくれると思います。留学する、しない、の選択に正解はありませんが、迷ったらワクワクする方を選び、少しでも興味のある方は、ぜひ勇気を出して挑戦してみてください!