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「見えない波」ー震災以降「言葉」を探し続けてきた作家の古川日出男、詩人の管啓次郎と石田瑞穂の3人が、世界の人々と語る

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「見えない波」ー震災以降「言葉」を探し続けてきた作家の古川日出男、詩人の管啓次郎と石田瑞穂の3人が、世界の人々と語る

パリでの講演原稿を公開!

3月5日、7日に行ったパリでの講演原稿を公開いたします。日本語とフランス語でお読みいただけます。

イベントでは、この日本語とフランス語での講演の後、各出演者の作品の日仏語朗読、質疑応答とつづきました。

すこしだけ引用しますので、どうぞ全文を以下のサイトからお読みください!

「当時、一般的に言って女性は政治を動かせたわけではありません。しかし、紫式部は、小説という表現手段を用いることによって、政治を動かせる恋愛を描いた。この『源氏物語』の読者は同時代には四〇〇人ほどしかいなかったと説明しましたが、その中には男性読者もいました。それどころか、天皇その人、あるいは天皇家には属さないけれども政治権力の頂点を極めた人物もいたのです。
 言ってみれば、これはフィクションの離れ業です。
(中略)こうした奇蹟から日本文学が始まったことを、あるいは日本の小説が始まったことを、ある種の祝福と考えて現代の日本文学はあるのだと、僕は個人的に思っています。」
                       (古川日出男 3月5日の講演原稿から)

「悲しみと数字について、語りたいと思います。
 悲しみとは何でしょうか。それは、その大きさが増せば増すほど、「忘れたい」と思う事柄です。人間は、悲劇を抱えつづけて生きることはできません。ですから、あまりにも悲しい出来事があれば、人々は忘れてゆきます。当時者もです。
 ただし、当事者と当事者以外の間には、違いがあります。」
                       (古川日出男 3月7日の講演原稿から)

「アメリカ先住民のイロクォイ族には「7世代の掟」と呼ばれるものがあったそうです。部族の会議が開かれるごとに、人々は自分たちの義務を次のような言葉で誓い合いました。「何事を取り決めるにあたっても、われわれの決定が以後の7世代にわたっておよぼすことになる影響をよく考えなくてはならない」と。7世代とはざっと見て150年から200年にあたる時間でしょうか。この掟には強い喚起力があります。
 もし私たちの社会が、その掟にしたがうことを誓えるなら。自然力に対する応答、そして滅びではなく生存を図るための言語運動としての文学は、じつははじめからその誓いのかたわらを行くものではなかったでしょうか。」
                            (管啓次郎 講演原稿から)

「福島市内のお寺の住職さんが、震災の直後、霊をご供養するために、福島から歩いて京都の本山まで行きました。二百キロ近い道のりです。その人にとって、歩くことそのものが、祈りだったのだと思います。福島から東京までは、元ホームレスの人が、同行してくれたそうです。ご住職は、元ホームレスのその人が、徒歩旅行を知りつくしているのと、ホームレスの人たちの徒歩移動の範囲の広さに驚かされたそうです。」
                            (石田瑞穂 講演原稿から)

なお、パリでは、以下の方々を中心に多くの方にご協力いただきました。心から感謝を申し上げます。
講演仏訳:根木昭英・宮脇永吏・斎藤山人
当日通訳:根木昭英・宮脇永吏・斎藤山人・松井裕美

続きはこちらのサイトからご覧ください。
http://invisiblewaves.jimdo.com/パリでの講演原稿/?logout=1

上の写真は3月7日のイベント終了後、通訳のみなさんと。
こちらは3月5日イベントの通訳のみなさんと。


(スタッフS)