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「見えない波」ー震災以降「言葉」を探し続けてきた作家の古川日出男、詩人の管啓次郎と石田瑞穂の3人が、世界の人々と語る

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「見えない波」ー震災以降「言葉」を探し続けてきた作家の古川日出男、詩人の管啓次郎と石田瑞穂の3人が、世界の人々と語る

詩人のカバンとは?

こんばんは!石田瑞穂です。あっという間にGW突入、ですね。ぼくは5月生まれなので新緑の季節が大好きです。さて、このチャレンジも大詰めを迎えているわけですが、「詩人のカバン」についてご説明させてください。以前、某社の旅鞄シリーズ広告「Writer's Bag」の企画とコピーを担当していたときのこと。作家やライターと話をしながら「理想のバッグとは?」という質問を投げかけました。トラヴェルライターから料理ライター、そして一年のうち外出時間は1週間だけという人気作家まで、その関心は「本を持ち運ぶのに一番適したバッグ」というところにあったのです。風呂敷からブランドバッグまでさまざまな回答が寄せられたなか、記憶にのこっている回答は、古本ライターさんの「ひも取っ手つき紙袋」(笑)。でも、詩人のカバンとは、なんでしょう。不請、ぼくもいろんなバッグを使っています。フランスの現代の大詩人、イヴ・ボヌフォアをパリで偶然見かけたとき、氏が古びたヴィトンのショルダーを肩にかけていたので思わず買ってしまったヴィトン同モデル。ライターの大先輩から譲り受けた、コーチのヘミングウェイ・モデル(絶版)。「紙袋」と「風呂敷」の感覚をあわせもつ、京都の「一澤帆布」(現「信三郎帆布」)のトートはここ二十年いくつも買い替えて持ち歩いています。そんななかでも、やはり気に入ってずっと使っているのが、吉田カバンの名品「タンカー」シリーズ。もう5個目ぐらいですが、デニムにもスーツにもあうし、あのフワフワした光沢ある生地には、本はもちろん、原稿用紙やペンケースの納まりもじつにいい。長くなりましたが、写真の「タンカー」は吉田カバン30周年記念限定のカモフラモデル。遠目に見るとわかりませんが、ブラックの生地にじつに微妙なセカンドトーンで黒カモフラが入ってます。しかも、2年程前に吉田カバンさんと仕事をさせていただいたときに、記念に貰ってしまったプロトタイプ。吉田カバン・ファンのデザイナーに「いいだろ、いいだろ!」と自慢していたバチが当たり、今回、リターンとしてご提供することになりました。「タンカー」にはもうひとつ思い出があります。「タンカー」はフワフワしていて肌触りも気持ちいいので、移動中などは、このカバンを枕にして寝るととても気持ちがいい。以前、ふたりの詩人と某美術館の館長さん(初対面)と控え室で歓談していたとき、(若干、酔っていた)ぼくは「タンカー」を枕に寝てしまった、という珍事件がありました。詩人なら手ぶらが一番なはずだけれど、まあ、別の意味でも詩人にぴったりのカバン、といえましょう。