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今年もチャレンジ!40年以上続いている歴史ある米国イリノイ大学の奨学制度を、未来に引き継ごう!

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今年もチャレンジ!40年以上続いている歴史ある米国イリノイ大学の奨学制度を、未来に引き継ごう!

田原千瑞さんの2017年9月分奨学生レポート

東京大学教養学部3年の田原千瑞です。今年度、JIC奨学生としてイリノイ大学に留学させて頂いております。先輩方の奨学生レポートを熟読していたので、今回初めての奨学生レポートを書いているのが感慨深いです。

8月末にキャンパスに到着し、早くも9月が終わろうとしています。こちらのキャンパスは非常に美しいです。クワッドの芝生と樹々の緑、レンガ造りの校舎、そして大きく青い空が広がっています。ビルに覆われて空がなくなりそうな東京とは違い、ここでは季節と時間の移り変わりが、自分の体で感じられます。既に一ヶ月を過ごしましたが、樹々と空の色があっという間に変わっていきます。授業と課題に追われつつも、そんな自然を感じては、ほっとするような日々です。

写真1
晴れの日のメインクワッド



授業の履修

◆ITAL103 Intermediate Italian 1
◆GEOG204 Cities of the World
◆GLBL220 Governance
◆ECON303 Intermediate Macroeconomics

今学期は上記4科目を履修することにしました。最終的な履修に絞るまでかなり悩んだので、履修を組むだけでも一苦労という感じですが、試行錯誤した結果今の形に落ち着き、満足しています。


◆ITAL103 Intermediate Italian 1

 大学一年生の頃から第二外国語としてイタリア語を勉強しているので、こちらでもイタリア語を履修することにしました。授業は週4コマで、8人の少人数クラスなので、自然と先生との距離も近くなり、クラスに愛着が芽生えてきたところです。毎日オンラインテストの課題があり大変な部分もありますが、1日に一定時間は必ずイタリア語に触れることになるので、生活のリズムを作る上で良い要素になっています。また、私は軽やかなイタリア語の音が好きで、イタリア語を毎日聞けることはちょっとした癒しなので、趣味としてゆっくり続けていこうと思います。


◆GEOG204 Cities of the World

 この授業はかなり前から履修することを決めていて、一番楽しみにしていた授業です。世界中の都市の構造や歴史、地形や文化に至るまで、それぞれの都市に特徴的な地理を講義形式で学んでいきます。私は日本で地理学を副専攻にしており、その中でも都市地理学は特に興味のある分野です。東大の授業は日本の都市にフォーカスした内容になっていたのですが、こちらは世界中の都市を扱っているので、授業に出るたびに新たな知識を得られ、とても刺激的です。これまでの一ヶ月間は、北米、中米、南米の都市について学んだのですが、これから中東、アフリカ、ヨーローッパと進んでいくのが待ち遠しいです。


◆GLBL220 Governance

 私が履修している授業の中で、唯一のディスカッションの授業です。グローバルガバナンスの意義、歴史、問題について議論していきます。日本で国際関係論を勉強する中で国際社会のガバナンスに興味が湧いてきたこと、また留学前にワシントンDCの国際機関を訪問したこともあって、授業の扱うテーマに惹かれ履修を決めました。しかしながら、この授業は課題文献が多いので、リーディングが苦手な私にとってはかなりハードです。加えて先生や学生の英語もぼんやりしていて聞き取りづらいので、ディスカッションの流れを追うだけでも大変です。次の奨学生レポートまでに少しは成長できるよう、力を入れて臨んでいきたいと思います。


◆ECON303 Intermediate Macroeconomics

 中級マクロ経済学の授業です。私は経済学初心者で、以前に少し触れたことがある程度だったのですが、専門が国際関係論だと何かと経済学の知識が必要になるので、思い切って挑戦してみることにしました。授業自体は講義ですが、授業中にクイズがあったり問題が与えられたりと慌ただしい印象です。週課題やオンラインクイズもあり、当初はその盛りだくさんの内容に圧倒されました。今は授業開始から一ヶ月が経ち、少しは課題をこなしていくペースが掴めてきたかなという感じですが、授業ペースが早いので、置いていかれないように注意したいです。

写真2
フレッシュマンと一緒に参加した入学式の様子



日本館と「Matsuri」

 日本にいる頃から日本館については伺っていたのですが、実際に日本館を目にした時には、その施設の充実ぶりに感動しました。大きな池とその周りに広がる芝生と柳、また砂利や灯籠が美しく並べられた日本庭園まで整備されているのです。館内に入ってみても、床の間と障子を完備した和室や、日本にいるときすら目にしないようなお茶室などが設えられています。世界中から何千人もの学生が集まっているこのイリノイ大学において、日本という一つの国とその文化のために、ここまで広い土地と綺麗な施設が準備されていることが、私にとって大きな驚きでした。

 「Matsuri」は8月末に行われた日本文化を発信するイベントで、今年は日本館の20周年ということで、例年よりも盛大な催しとなったようです。日本館の敷地の至るところで屋台やパフォーマンスが繰り広げられ、小さな子供からお年寄りまで多くの人々が来場しました。既に日本文化に対する知識を持っている人、高いお金を払ってでも日本の品々を買い求める人、毎年「Matsuri」に参加している人も多く、みんな尊敬の気持ちを持って日本文化に向き合い、理解している印象です。現在の日本では、日本文化が海外の人々に喜ばれるということは周知され、当たり前のようにクールジャパンと唱えられていますが、それが単なる物珍しさやブームではなく、私が思っている以上に日本文化が海外に浸透していることを知りました。

 また、「Matsuri」では、書道家の千葉清藍さんの通訳者を担当させていただきました。日本とは何の関係もない地で、突然そこに日本文化を体現することは、とても不思議です。自分が発信することが、それを見た現地の人々にとっての「日本」として認知されることになるからです。そこには一定の責任とプレッシャーを伴うと思いますが、日本文化に誇りを持ち、日本と地元・福島のために書道を仕事にする清藍さんにはパワーがありました。その力強い書と筆使いには本当に圧倒されます。一方で、出会った人々とのご縁を大切にする、清藍さんの温かな優しさにもまた虜になりました。拙い英語で通訳を十分に出来たとは言えませんが、清藍さんの近くで半日過ごせたことは幸運でした。私もこの出会いに感謝し、「一期一会」大切にしたいと感じます。

写真3
清藍さんと書の前で



本当は、他にも書きたいことがたくさんあるのですが、自分の中で整理することもできず、もう少し時間が必要なようです。今ぼんやりと考えていることについては、もっと明確に磨いてから、次回の奨学生レポートに書かせて頂こうと思います。それでは、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


2017年9月30日 
第42期小山八郎記念奨学生 田原千瑞