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今年もチャレンジ!40年以上続いている歴史ある米国イリノイ大学の奨学制度を、未来に引き継ごう!

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今年もチャレンジ!40年以上続いている歴史ある米国イリノイ大学の奨学制度を、未来に引き継ごう!

42期小山八郎記念奨学生の自己紹介③田原千瑞

42期小山八郎記念奨学生の自己紹介③田原千瑞さん

第3回目の投稿は、42期奨学生の自己紹介文を掲載いたします。3人目は東京大学3年生に在籍する田原千瑞さんです!イリノイ大学ではイタリア語の勉強にも力を入れたいという田原さん。好奇心旺盛な田原さんは留学中にもその力を存分に発揮してくれそうです。自己紹介文をお読み頂き、少しでも42期のことを知って頂けると幸いです。

東京大学3年の田原千瑞と申します。この度、第42期小山八郎記念奨学生として、イリノイ大学に留学させて頂くことになりました。今回は、これまで自分が歩んできた道、今の自分が努力すべきだと考えていること、そして、将来について描いていることの三点を、留学前に改めて振り返るという意味も込めて、皆様にお話しさせて頂きます。

<さらに広い世界を目指して>
 私が生まれ育ったのは、富山県の田舎町です。人口一万人程度、少子高齢化が進んだ小さな町ですが、散居村と呼ばれる田園風景が美しく、私は故郷が大好きです。小さい頃は、田んぼと小川に囲まれてのびのびと走り回り、祖父母曾祖母を含めた七人家族の中で愛を一身に受けて育ちました。

 ただその一方で、私は小さい頃からずっと、自分の居場所はここではないと考えていた気がします。この小さな町から出て、もっと広い世界を知りたいと言う思いをずっと抱いていたのです。私は、とにかく好奇心が旺盛な子供でした。毎日図書館に通い、様々な国の物語を本当にむさぼるように読んでいました。また、学校の勉強も好きで、自分の知らないことを理解し、知識を覚えて、新しい世界を知る楽しさを実感しました。また、私は天の邪鬼な子供でもありました。人と同じなのがいやでしたし、人よりも良い意味で目立ちたくて、周りの子と少し考えが違っていたのかも知れません。

 少しでも都会に行きたかった私は、高校は家から1時間半の所にある県内有数の進学校に入学しました。高校では優秀な友達とあたたかい先生方に出会いましたが、それでも何か、保守的で凝り固まった地方校の枠に物足りなさを感じ、もっと別の場所、もっと都会に行きたいと思っていました。
 
 そして、私は必死に受験勉強をして東京大学に入学しました。入学式ではじめて武道館に入り、3000人もの学生を目の当たりにした驚きは今でもはっきりと覚えています。また、大学で出会った様々な学問も私にとってはすごく刺激的でした。大学1、2年生の間はリベラルアーツの環境で好きな学問に触れられるので、建築学、美術史、社会学など多様な授業を受けてみました。好奇心が旺盛で、関心が多岐にわたる私にとっては素晴らしい環境で、自分の世界がどんどん広がっていくのを実感しました。

<国際社会への学問としての興味>
そんな中から、私が選択した専攻は国際関係論です。現在は後期教養学部に在籍し、国際政治や国際法などを学んでいます。この専攻を選んだ理由は、いうまでもなく、もっと広い世界を知りたかったからです。東京に来てからまだ2年しか経っていませんが、大学に入ってから、帰国子女の友達に囲まれたり、英語だけでなくイタリア語の勉強に励んだり、また何度も欧米での研修プログラムに参加したりする中で、海外への興味が高まっていきました。

国際関係論はいつも、私に大きな気づきを与えてくれます。この学問で求められることはマクロの視点です。国際社会を捉えるときに、まず国家とは何か、そもそもの概念自体から問いただし、中立な立場から国際社会を俯瞰して理論を組んでいくのです。私はこれまで人文系の学問にばかり触れていたこともあって、このマクロの視点に度肝を抜かれました。また、同じ国際社会を、法学、政治学、経済学といった多様な視点から見ていきます。同じ対象であっても、視点が違うことで見えてくる問題や構造が違うのは本当に面白いです。現在の社会は、それが複雑に絡み合って構成されているのかと思うと、社会の偉大さを感じたりもしています。

一方で、国際関係論という学問に対して違和感を感じることもあります。それは、世界を概念的に捉えすぎていると感じる点です。世界は今実際に存在していて、目に見える形であるのに、それを抽象化しすぎていると感じるのです。

そのために私は、副専攻として地理学を学んでいます。概念的に世界を捉える国際関係論とは違い、空間的に実態を伴って世界を捉える地理学のアプローチが自分に合うと感じたからです。また、地理学の良いところは、マクロの視点に加えてミクロの視点も持ち合わせているところだと思います。国際社会を上から見るのではなく、1つの社会が国際社会とどう影響し合っているのか、内から見ることが出来るのです。

今回、イリノイ大学での留学機会を頂いたのは、この地理学を勉強するためです。東京大学では国際関係論を主専攻としているため、地理学に割ける時間が少なくなっています。また、実のところ東京大学で開講されている地理学の授業には限りがあります。アメリカは地理学が最も発達した国ですし、日本に比べて時間を自由に使えるということで、思う存分地理学の世界に浸かってみたいと考えています。

現実は、専門の課題に追われ、与えられた論文を読むのに精一杯の状況ですが、理想の勉強プランとしては、国際関係論と地理学の学際的な勉強をしたいと考えています。特に、学際分野の代表例として、グローバリゼーション論には大きな興味があります。上から俯瞰するマクロの視点、内から相互影響を考えるミクロの視点、両方の考え方を身につけたいと思っています。
また、私は都市と国際社会の関係という分野にも強い関心を抱いています。もともと、建築学や歴史都市論のような分野に興味があり、都市という言葉には惹かれるものを感じていました。国際関係論を学ぶ中で、都市との関係を見つめると意外と面白い発見が得られると感じています。

<未来を切り開く確信と自信を>
そして、将来は、今学んでいる「国際社会」に実際に飛び込んで、その一員として関わりたいと考えています。国際関係論を学ぶうちに、勉強するだけではなく、実際にその一片になって実務をしてみたいという思いが強くなったこと、そして、これまでと同様にもっと広い世界に飛び込んでみたい、日本を飛び出してみたいという気持ちが大きくなったことが主な動機です。

しかしながら、将来に関しては、自分がどういう関わり方をするのが一番向いているか、またどのような関わり方が可能なのか、そしてそもそも、自分にはそれだけの資質があるのか、正直、まだまだ分からない事だらけです。それに、自分がこうしたい、こうなりたいと宣言できるほどの自信もなく、まだまだ勉強不足だと感じています。

幸運なことに今回、私はイリノイ大学に留学する機会を頂きました。イリノイ大学で多様な生き方をする学生に出会うことは、相対的に自己発見をする大きな助けになってくれるでしょう。また、一年間海外で生活することは私にとって新しい挑戦であり、自分自身の自信をつけることにもつながる気がします。自分としっかり向き合って、自分の将来をしっかりと見極め、自分の納得のいく道を切り開いていきたいです。

 そして、ここまで読んで頂いた皆様ありがとうございました。私の未熟な価値観をお話しましたが、すべて正直な経験や考えです。おそらく考えが甘いところや、経験不足が現れているところが多々あるかと思いますので、ぜひご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。そして、少しでも私の考えを理解して下さったり、また応援して下さったりという方がいらっしゃいましたら、ご支援いただけると幸いです。